2010冬旅:お茶のこと
これまでに何回か、イタリアへの乗り換えで北京空港に滞在したことがあり、お茶だけはハズレがないなぁといつも思っていました。
アモイのある福建省は鉄観音の産地ということもあり、おいしいお茶に出会えるかなというのも期待のひとつでした。
中国茶に特別詳しい訳でもなく、ごくたまに専門店に行ってもつい「ジャスミン茶」とかおなじみのものを頼んでしまうくらいの知識レベルなのですが。
そして、そこには期待以上のお茶の風景。
歩いて一周できるほどの狭いコロンス島内にもお茶屋さんがひしめいており(これは観光客向けなんだろうけど)、本島にも大通りから小さな路地にまで本当にお茶屋は多かったです。
そして、店頭やお店の中では、ほとんどどこでも老若の女性が大きな竹ざるに入った茶葉を選り分けている風景が見られました。
コンビニなんかではペットボトルのお茶もいろいろ売っているのですが、「マイ水筒」を持っている人を多く見かけました。土楼に行く時に同行してくれたガイドさんも、お茶を入れた水筒持参でした。
そして、あちこちの路地で頻繁に目にしたお茶セット。
こうした軒先に座って延々とお茶を飲んでおしゃべりしていたり。
土楼に行った時の昼食の際にも、こうしたお茶セットが食卓と別にあったテーブルに置いてあり、ガイドさんは手慣れた手つきでお茶を淹れてくれました。
杯のような小さな湯のみなので、すぐ飲んでしまうのですが、するとすぐに注いでくれます。
彼女に、自分の家でもこうしたやり方で飲んでいるのかと聞くと、そうだと言います。
食後などにテレビを見ながら、家族で延々と飲み続けるのだそう。
食事は口に合わなかったと前に書いたのですが、お茶はやっぱりおいしかったです。不思議。
さて、それならばやはりお茶は買って帰らねばということになります。
コロンス島を去る前に、大きな門のある、大きなお茶屋さんに入ってみました(明らかに高そうだったけど)。
門をくぐると中庭があり、それを囲むように幾部屋かあって、お茶セットでお茶を飲んでいる人々が。
その一角にお茶を陳列している所があり、そこに行くと側にあったお茶セット席をすすめられて、何が欲しいか聞かれます。
やっぱり(それしか知らないし)鉄観音と答えると、等級の違う何種類かを飲ませてくれます。
こちらがもういいと言わないと際限なく注がれてしまう(笑)
ここのお店のお勧めは、と聞くと、「豆漿茶」というお茶を淹れてくれました。
見た目はこう言っては何ですが、ウサギのフンっぽい。
水色はほうじ茶を薄くしたような感じで、飲んだ後口の中がほんのり甘くなる、不思議なお茶でした。
花祭りでお釈迦様の像にかける甘茶のような味です。
そこで、彼が店員の女の子に「あなたたちもこのお茶を飲んでるのか?」というようなことを英語で聞いたけれど、通じなかったので筆談で「貴女〜」と書いたら、ちょっと困ったような笑みを浮かべました。
多分、「貴女」って高貴な女性、的な意味になってしまったんじゃないでしょうか。
なので、紙に「I→我」「you→?」と書くと、「你」と。
そうか、「あなた」は「你」だったのね。
で、やっと言いたいことが通じ、みんな飲んでるという答えを得ました(真偽は別として)。
この不思議な後口のお茶が気に入ったので、鉄観音とこの豆漿茶を購入。
帰国後は、アモイの人々のマネをして、タンブラーに買ったお茶葉を入れて持っていき、会社で何度もお湯を足して飲んでいました。
お茶葉が日本茶より大きいから飲み口から出てこないし、お湯を何回足しても1日味が持つので重宝していました。
さて、高級お茶屋で買った豆漿茶、日本でいくら検索しても出てきません。
このお店独自の名付けなのか、私たちが間違って聞いた(漢字を見た)のか…。
が、楽天の中国茶専門店で似たお茶を見つけました。
鉄観音と同じ烏龍茶カテゴリーの中に、あのウサギのフンのような見かけのお茶葉を発見。
後口が甘いという説明も当てはまります。
ただ、このお茶は金木犀の香りもつけているようで、私たちが買ったものとは少し違うよう。
名前も全然違っていたし。
アモイで買ったお茶は全部飲んでしまったので、その後はその楽天のお店で鉄観音ともともと彼の好きな龍井茶を買ったのですが、ウサギのフン茶は結局まだ試していません。
今あるのがなくなったら、今度は買ってみようかな…。





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