カテゴリー「art & design」の3件の記事

【cinema】かもめ食堂

行きたくなります。フィンランドに。

女3人の穏やかな日常に、加わりたくなります。

でも、何かあったから、それぞれフィンランドなんて遠い国に来ているのだろう女3人。

その「何か」が何なのかは、何となく布石のようなそうでないようなことがさりげなくぽつっと出てきたりするけれど、結局語られることはない。

最初のお客さん、トンミ・ヒルトネンに友達がいない理由も(ただ、これは何となく彼がオタクだからという予測はできるけど)。

強いお酒を飲んでぶっ倒れたおばさんの、ダンナが何で家を出て行ったのかも。

「かもめ食堂」の前にその場所で、おいしいコーヒーを出すお店をやっていた男の人が、何で店をたたむことになったのかも。

淡々と、ちょっとしたユーモアを交えつつ、フィンランドの澄んだ景色の中に描かれる日常。

でも、暇な時のかもめ食堂で交わされる何気ない会話の中で、「変わっていくものでしょ」という、主人公・サチエの言葉が、ずっと続くわけじゃないのだろうこの日々を少しだけ暗示しているようで、ぽつんと悲しくなる。

とりあえず、明日のお昼ごはんはおにぎりにすることに決めました。

【cinema】ティファニーで朝食を

オードリー・ヘップバーンが出ているものは、「ローマの休日」しか観たことがなかった。

しかも、もう10年近く前のことだったと思う。

2度目に見る彼女…誰もが言うことではあるけれど、本当に素敵。

黒いドレスとベージュの大きなリボンのついた帽子も、オレンジのコートも、全くの普段着も、可愛かったなぁ。

そして、声が素敵。

でも、何よりも印象的だったのは、ティファニーの老練な店員。

登場人物の会話が機知に富んでいるのが素敵なこの映画。その中でも、彼が出てくるシーンでの会話はピカイチではないかと。

あれこそ、まさに“Just say yes”。

彼のあの応対がなければ、この映画のラストは違ったものになるはず。

スタバPTRの方、観てない人はぜひ(笑)

ちょっと常軌を逸しているように見えても、ちょっと悪いことしてても、ひたむきに生きようとする人には、必ず理解者や味方が現れるものなんだな、と思った。

「自分さえも養えない子だ」…それは私のことですか、と思いつつも、前向きな気持ちになれた映画でした。

【cinema】バベル

かなりの酷評も聞かれるこの作品。

でも私は、けっこういい映画だと思った。

長いんだけど、「え、ここで終わり?」と、観た時には思う。各エピソードについて、何でそうなったのか、結局どうなるのか、ということが全部は分からずに終わるから。

エピソード間の時間軸がずれているので、観ていてイライラする人もいるかも知れない。

でも、現実に生活してて、物事が全て見渡せることなんてないし、映画だからってそれが全部分かんなきゃいけないってことでもない。

確かに、エピソードの繋がりという点と、菊池凛子演じるチエコの役柄やその行動、という点では、日本の話だけは少し飛躍してるかな、という気はした。

でも、チエコの「何でいきなりそうなの?」という行動は、観終わってしばらく経ってから、じわじわと刺さってくる感じがする。

自分が女子高生だった頃、どうだったか。もし、何も聞こえず、話すこともできなかったら、どうだったか。

想像し難いけど、頑張って思いを巡らせてみると、チエコの突飛な行動の意味に少し近づけるような気もする。

観終わった直後は意外に何も残らない気がしたんだけど、あとあとまで実は引っぱる映画。

登場人物たちの表情や行動がふと浮かんで、つい考え込んでしまう。

話変わって…ガエル・ガルシア・マルケスって本当に美形。

出てくる度に、痛む目を凝らして見つめてしまった(笑)

2012年2月
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