深夜、バスで40分ほど走って到着したのは、どうやらまだまだ郊外らしい場所のホテル。
ロビーに入っても暖房がほとんど効いていなくて、寒い。
先に到着していた多国籍な人々がフロントに押しかけていて、どうやらここでも待たされるよう。
フロントの女の子は私服姿で、まだ20代になるかならないかくらいで見るからに頼りない。
突然こんなことになって大変だろうな…と思いつつも、また待つのかとげんなり。
寒いロビーでしばらく待って、鍵をゲット。
部屋は思ったより豪華な印象だった。広かったし。
…ぱっと見は。
ベッドに座ってみたら「ごりっ」という感触で恐ろしく硬い。
冷蔵庫はあってもなにも入っていない。
ジャスミンティーのティーバッグがあったので、ポットで水道水を沸かして飲もう…と思ったら、ポットの中に白い汚れがびっしり。
水道水は白い。
多少水を持っていたけれど、寒いから温かいものが飲みたくて、えいやっとジャスミンティーを飲む。
彼は一切口をつけなかった…。
部屋の窓ははね上げ式で、寒いからよせばいいのに彼が開けてみた。
外は雪明かりでほんのり明るく、身の凍るような風がびゅーっと入ってくる。
閉めて閉めてと言ったのに、なんかごちょごちょやっててなかなか閉めない。
「閉まらへん…」…このまま寝たら凍死するったら。
しばらくがちゃがちゃやらせてたら、偶然閉まってほっ。
さっさと寝ようとシャワーを浴びに。
バスタブがないのは仕方ないにしても、シャワーヘッドが小さくてしかも固定。
なんとなく、ガスでも出てきそうで地味に嫌だった。
で、水の出方が偏っていて、ほぼ二股に分かれてお湯が出てくる。
そのままでは体全体に当たらないので、微妙に立ち位置を変えながら、なるべくお湯から外れないように湯あみ。
ぐんにゃり疲れて、朝5時ごろ石ベッドで就寝。
9時頃起きたら外は真っ白。
このホテルは花水湾温泉飯店といい、地方の温泉センターのようにボウリングとかパターゴルフとかコテージとかいろんな施設があるらしい。
部屋にあったパンフレットには四つ星とあったけれど、それならシャワーヘッドはもうちょっと大きくてもいいと思う。冷蔵庫に1本でも水があるとかさ。
窓の外には、それらしき施設も少し見えた。
歯磨きして部屋に戻ると、またも焦って窓を閉めようとしている彼の姿。
「やっぱ閉まらんわ」
…なぜ開ける。
乗る予定の飛行機は翌日なのでもう1泊できるのだけど、ここにいるなら空港で一夜過ごした方がマシという結論になった。
空港へのバスが出るという情報を他の日本人から得て乗り込んだものの、定員オーバーで一旦降りる。
大衆食堂のようなティールームでしばらく待ち、次のバスで空港に向かった。
同じ便だというかっこいい金髪女子と一緒に、空港内の個室休憩所に行ってみた。
3人部屋が1部屋だけ空いており、別の部屋が空いたら2対1に分かれることにして、とりあえず同じ部屋に。
結局空きが出なくてずっと同部屋だったけど、ほぼ入れ違いに部屋を出入りしていたのであまり一緒になることはなかった。
どうせなら楽しみましょうねということで、ちょっと手持ちを元に替えて、1泊の空港ライフへ。
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